引退の言葉-角田匠吾-
こんにちは。
東京大学庭球部4年の角田匠吾です。
9月20日の入れ替え戦をもちまして私は東京大学運動会庭球部を引退しました。
最後の言葉として幹部全員がブログに文章を残すということで、定型文は誰かが書いてくれることでしょう。
さて、後輩へのメッセージは全て伝えたので、今回は自分自身について書きたいと思います。
(今回最後以外は内輪の話になってしまいます。)
題して、
~『引退を迎えて』短歌集~
はい。そうです。短歌です。
季語も文法も分かりませんが、大事なのは「気持ち」です。
実はここ数日間、皆にバレないように、心の中のリトルツノダに『引退を迎えて』というテーマで短歌を募集しておりました。
計数十名のリトルツノダの皆様ご協力ありがとうございました。彼らは私の庭球部生活に関わる様々な事を短歌に表してくれました。
そこで今回はその中から傑作選を見ていきたいと思います。
1.「朝の日常」
投稿者:リトルツノダ
寝癖たつ
自転車漕いで
もっとたつ
テニス後直して
チャリでまたたつ
私の朝から昼までの行動を端的に表現してくれました。寝癖がたったままテニスをするのってすごく気持ち良いんですよね。練習後にまだたっていると自分の髪の生命力を褒め称えたくなります。引退したので流石に直そうかなと思いますが。
2.「変身」
投稿者:リトルツノダ
エクセルを
ピーディーエフに
変換し
メーリス送信
スーパー主務マン
練習日程を華麗に創り上げる様子をヒーローに例えて見事に表現しています。皆の予定を考慮しながら休み期間中の練習日程を創り上げる。かなり評判が良かったので是非続けて欲しいです。ただこの仕事は主務のメンタルをえぐります。皆協力してあげてね。
3.「好きにならずにはいられない」
投稿者:リトルツノダ
雨降った
浦和に行こう
あああああ
練習入った
浦和に行けない
これは完全にノーコメントですね。笑点で馬いじり、ハゲいじりするかのような危険な作品ですね。正直よくぞ三年半我慢してきたと思います。そろそろ爆発したいと思いますね。引退後のトレーニングは90分間跳び続ける為でもあります。
4.「アラサー」
投稿者:リトルツノダ
負けず嫌い
遅刻もブッチも
するけれど
尊敬してます
優しいおっさん
誰の事かは早朝コートに来る人なら分かると思います。本当に私の愚痴を聞いて僕に指針を下さる心強い先輩でした。主務の仕事を全うすることが出来たのもこの方がいたお陰です。もう負ける気はしませんが。あと幸せを祈っています。笑
5.「エール」
投稿者:リトルツノダ
やってきたぞ
東大湯浅が
やってきたぞ
お前のパワーを
見せてやれ
後輩想いな一面がやっぱり出てしまいました。仕方ないですね。次期主将である湯浅。しっかりと頑張って欲しいですね。先代の主将に比べると低身長ですが、持ち前の運動量と鼻の高さで挽回挽回。
6.「トレーニング」
投稿者:リトルツノダ
体幹で
辛くなってた
あの日々を
笑って見上げる
『もう13時かよ』
素晴らしい。これは見事ですね。11時から始まったトレーニングの後、ダウンをしながらコート上の時計を見上げる姿が絵に浮かんできます。そうです。このリーグ戦期間イレギュラーは来期に向けて体を仕上げています。きっと目に見える成果が現れると思います。貴さんこれからもついていきます。
7.「レジェンド」
投稿者:リトルツノダ
ただひとつ
たったひとつの
ペナルティ
たったいちどで
たったいちどで
これだけで部員には伝わりますね。これほどのこだわりを部員全員に持って欲しいものです。私の生まれて22年最大の後悔が、この部活生活一度だけの不備です。
8.タイトル「したっす」
投稿者:リトルツノダ
後輩に
負けじと突っ込む
奴がいる
今までありがと
オレしたーっす
コンビニに奢りに行くと後輩全員がカゴにぶち込むよりも自分がぶち込む金額の方が高いことがほとんどでした。だからこれだけは言わせて欲しい。角田さんしたーっす。
9.タイトル「同期」
投稿者:リトルツノダ
500円
LINEもブロック
掴み合う
ゴードンヅマサン
マジクソワロタ
クソワロタですよ本当に。私が最も笑った最高のコンビでした。ああいう喧嘩って小学校で終わるもんだとばっかり思ってたから、私もまだまだ勉強不足ですね。彼らが喧嘩し始めると童心に返って笑い転げていました。
10.タイトル「ファミマ」
投稿者:リトルツノダ
カルピスの
ボトルアイスに
ネギトロに
大盛りパスタを
『いやPASMOで。』
レジにて、店員の「Tポイントカードはお持ちですか?」の質問を無視して「(支払い)PASMOでお願いします。」と返事する毎日。ファミマの皆さん訳分からなかったと思います。ごめんなさい。
そして映えある短歌大賞を受賞したのはこの作品。
「引退を迎えて」
投稿者:角田匠吾
弥生庭
上見て磨きし
見れぬ背を
旗継ぐ者や
いかに思はん
受賞した投稿者は何を隠そう私自身です。やはり何か違いますね。重みがあります。細かな文法は気にしない。
今まで私は沢山の偉大な先輩の「背中」を見ながらそして追いかけながら成長してきました。特に私が一年生の時の四年生の先輩方の姿にいつも憧れていました。
自分自身では見ることが出来ない私の背中を今後輩達はどう見てくれているのでしょうか。
私が憧れていた「背中」を後輩達が私のそれに感じてくれていたならば、それが一年間幹部を務めてきた私の最大の喜びです。
……決まったぜ♪───O(≧∇≦)O────♪
すみません。取り乱しました。
さて。
諸先輩方、今までのご支援ありがとうございました。今後ともご指導のほど宜しくお願いいたします。
東京大学庭球部の今後の活躍を祈って。
平成26年9月22日
東京大学庭球部前主務
角田匠吾