なぜテニスをやっているのか〜小野専凱〜
僕はチームスポーツが大好きだ。
野球、サッカー、そして駅伝。どれも、みんなで一つの目標に向かって戦うスポーツだ。
野球なら、ピッチャーが試合を作り、野手が守り、打線が点を取る。
サッカーなら、ディフェンスが体を張って守り、ミッドフィルダーがつなぎ、フォワードがゴールを決める。
駅伝なら、一人ひとりがタスキをつなぎ、チームで一本のレースを走り抜く。
そこには必ず役割がある。
スター選手だけで勝てるわけではなく、誰かのプレーや走りが、次の誰かにつながっていく。
そうやってチームで勝利を目指すスポーツが、僕は昔から好きだった。
そんな自分が今やっているスポーツはテニスだ。
テニスと聞くと、どうしても「個人競技」というイメージを持たれることが多い。
確かにプロの世界では、一人で戦うスポーツだ。
でも、大学テニスは違う。
大学のリーグ戦では、ダブルス3本、シングルス6本、合計9試合で勝敗が決まる。
その9試合の中で、相手より1つでも多く勝てばチームの勝ちだ。
9つの試合で各々が果たす役割は、全部が同じではない。
レギュラーとしてチームを代表して戦う人もいれば、ボーラーで試合を支える人もいて、応援でチームの雰囲気を作る人もいる。
まるで野球の打線のように、サッカーのポジションのように、駅伝の区間のように、それぞれがチームの中で役割を持っている。
コートに立っているのは一人でも、
その試合はチームの勝敗を背負っている。
誰かの勝利がチームを勢いづけ、
誰かの悔しい負けを、別の誰かが取り返す。
そして9試合の最後に、チームとして勝っているかどうかがすべてだ。
だから僕はテニスをやっている。
チームで勝つ喜びも、負ける悔しさも、すべてを共有できるからだ。
あと、一年半。全力で頑張ろうと思う。


