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引退のご挨拶/岩渕大樹
東京大学運動会庭球部
OBOGの皆さま

平素よりお世話になっております。男子部主務を務めておりました岩渕大樹と申します。先日の引退式を持ちまして庭球部幹部が交代したことをご報告いたします。

今年度は、双青戦、七大戦、リーグの全てにおいて悔しい結果となってしまい、応援して下さったOB,OGの皆様方には大変申し訳ない思いで一杯です。
先代の抜けた大きな穴を埋めることが出来なかったのは全て我々4年生の力不足です。3部昇格という先輩方に託された目標を果たすことが出来なかったに留まらず、5部降格という結果となってしまい、次の北慎之介主将の代に3部昇格を目指させてあげられないということが大変残念です。

思えば、私の主務としての仕事は、矛盾の中での葛藤が多かったように思います。私は、時代の移り変わりに伴い、制度で部員を縛ることへの抵抗が強くなってきていると感じていました。そこで、それぞれの内発的な動機づけで方向づけられる組織を目指し、制度や雰囲気の変革を目指しました。その中で、制度を緩めることで部の雰囲気が緩くなり、結果的に部としての実力が低下してしまうのではないかということが常に頭にあり、その上自分がレギュラーとしてチームを代表して試合に勝ちたいと考えている中でチームの勝利に直接つながるのかわからないことに時間を費やしていることに対し、歯がゆい思いを持つこともありました。
結果として、私の目指したものが正しかったのかは分かりません。5部降格という事実が私たちの代によって東大庭球部の歴史に刻まれたのみです。
しかし、この組織が変革に迫られているということは間違いないと思います。部活という価値観に対する人々の考え方だけでなく、大学テニス界全体の潮流も変化しています。また、まず来年4部昇格し、3部昇格を目指すためには練習環境なども変える必要があるでしょう。

北慎之介主将の代以下には、この変化を恐れずやって欲しいと思います。引退する身の自分としては大変無責任で申し訳ないですが、現状維持ではいけないことが結果として現れた今のタイミングが新しいことに挑戦する好機だと思います。
そのためにも、不躾なお願いではございますが、OB,OGの皆様には今後より一層のご支援を私の方からもお願いしたいです。農学部コートのハードコート化などを検討する中で、引き続きOB,OGの皆様のお力が庭球部には必要となります。
私も卒業までは微力ながらコーチとして現役の支援に粉骨砕身する所存です。

最後になりますが、3年半の間、たくさんのご支援、ご指導を賜り心より感謝申し上げます。この庭球部で過ごした時間はかけがえのないものであり、夢のようでした。本当にありがとうございました。


東京大学運動会庭球部

男子部前主務 岩渕大樹