テニスの魅力

こんにちは。庭球部2年の小山内星七です。
突然なのですが、皆さんはテニスのどこが好きですか?バコリの快感やフェデラーの美技などでしょうか。その辺はもちろん好きですが、特に私が好きなのは、戦略的な駆け引きと、テニスを通じて広がる交流の輪です。

前者についてですが、

試合でのテニスは完全な戦略ゲームだと思っています。テニスの王子様ではないので、試合中に突如技術が急成長することはありませんし、そもそも技術は長期的に伸ばすものだと思います。試合中の私達に出来ることは、今出せる技の中からどれを出すか選ぶことです。これはもちろんその日の調子の良し悪しにも左右されます。打てば何でも入る日の選択肢は増えますし、全然入らない時の選択肢は減ります。この戦略ゲームの中で、誰しもが各々持っているカードを切るわけですが、少し上手く切ることができれば技術的にはかなわない相手にも勝てる可能性が出てきます。弱者の足掻き感もあって、ここに私は1番の面白さを感じます。考える場面が最も多いのは、「ここはリスクを最小限化して繋いでカウンターを狙おう」、「ここはリターンからリスク負ってバコってブレイクしに行こう」などでしょう。その中でも1番の醍醐味は、試合終盤で1ポイントがどうしても欲しいような時の選択です。「お互いミスを最小限化した我慢比べで苦しい、だけど勝つためには相手に先にミスらせたい、でも守ってるだけでも相手次第になって負けるかもしれない、ボレーに行くか行かないか」。メンタル的な要素も含め自分の選択により結果が変わるというゲーム性に痺れます。精神的に苦しいですが、こういう瞬間を愉しむためにテニスをやっている気がします。1番気持ちいいのは大きなリスクを負ってポイントを取った時です。解放感と充足感でドーパミンドバドバです。「何かを変えることのできる人は何かを捨てることのできる人だ」、とアルミンが言っていたのが思い起こされます。もちろん負けるのは嫌ですが、それも含めて私はテニスという戦略ゲームが好きなのです。

さて後者についてですが、
大学に入ってから改めて感じます。本当にテニスを通じた出会いはかけがえのないものです。対戦相手と少し仲良くなって次に会場で会った時に会釈するといった小さなことから、10年以上前に異国の日本人学校でドッジボールをしていた友人と双青戦で再会するといった大きなことまで、とても刺激的で面白いなと思います。私は親が転勤族だったので、たくさん引越しをして知り合いは多いのですが、久しぶりに旧友に再会すると、過去の自分と今の自分とがそのふとした瞬間に繋がった気がしてノスタルジーを感じます。対抗戦などで、中高通っていたテニススクールの友達に会った時も懐かしくて嬉しいです。最近では、DIADORA cupで対戦した若手起業家のもとでインターンをさせていただいております。そして、今の出会いが今度は将来のノスタルジーに変わっていくのだと思うと、名状し難い高揚感に包まれます。最後に、大学に入ってからの1番の出会いはやはり同期だと思います。彼らと過ごす時間が本当に好きなのだと沖縄旅行に行った時に改めて感じました。こいつらとなら爺さんになっても電動キックボード乗り回してシュノーケリングしたいなと思いました。みなさんも是非テニスを通じた出会いを大事にしてください。以上私なりのテニスの好きなところを書かせていただきました。
先輩がいて同輩がいて後輩がいる、今の2年生の1年間が庭球部生活の中で最も濃いと思うので、今この瞬間を充分に楽しみながら部活に勤しんでいきたいと思います。

以上です。失礼します。

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