ここでしか得られないもの~⼤⼾陽平~

こんにちは。庭球部 2 年の⼤⼾です。


⼊部して 2 ヶ⽉たった新⼊⽣たちが部活に慣れ始めてきており、緊急事態宣⾔の解除に伴い対外試合も徐々に再開されようとしています。進学選択の希望調査も始まり、部活でも学校⽣活でも時の流れを実感する今⽇このごろです。


今回、ブログを担当させていただくにあたり、「部活動としてのテニス」というテーマで書かせていただこうと思います。


僕が「部活動としてのテニス」に出会ったのは中学⽣のときであり、そのときにとても多くのことを経験させていただきました。出⾝中学は⻑与第⼆中学校という⻑崎にある公⽴中学校で、部員数は各学年 15 ⼈ほどと多く、コートも状態の悪い 1 ⾯だけと環境は良くないものでした。ですが、僕の 1 学年先輩には昨年、関⻄の⼤学⽣でトップになった⽅がおり、その先輩の 2 学年先輩には昨年の関東学⽣ベスト 8 になった⽅がいらっしゃって、団体戦でも九州ベスト 4 の常連となり、九州で優勝することを⽬標にしていました。


僕はここでおそらく⼀⽣忘れることのない試合を⾒ることになります。それは、中学 1 年⽣のときの県中総体の決勝の団体戦でのシングルス 1 での試合です。団体戦としては 3 本先取で 2−2、試合としては 1 セットマッチで 2−5 の⼤劣勢になりました。正直試合の内容は覚えていません。ですが、部員全員が⼀体となって全⼒で応援することによる試合会場異様な雰囲気と、負けられない限界の状況で試合を逆転した先輩の精神⼒に圧倒されたことを覚えています。


今になって思い返すと、あの雰囲気が⽣まれたことや先輩の精神⼒が磨かれたのは、部としての雰囲気が⾮常に良かったからである、ということを思い知らされます。全員が⼀緒に練習できる⼟⽇には学年や実⼒に関係なく取り組み、平⽇はコートに⽴つためにもイレギュラーは全⼒でトレーニングをし、コートに⽴てない部員のためにも全⼒で練習する。⾃然に⽣まれたシステムだと思いますが、部員全員のモチベーションを保ち、レギュラーにレギュラーという⽴場のありがたみを教え、イレギュラーにレギュラーを肌で感じさせてその⽴場を奪おうと意識させる、最⾼の雰囲気を⽣み出すことに繋がっていました。


あの忘れられない試合は当時の⼤⼾少年を、「この部活で勝ちたい」、「この部活で団体戦に出たい」と思わせるようになり、そこからの努⼒に⾮常に影響を与えました。1 年の秋に初めてレギュラーに選ばれた時は喜びもひとしおであり、そこからも全⼒で取り組むことができました。僕が中学⽣の時には、団体戦で九州を勝ち切ることはできませんでしたが、その時の敗北の悔しさ、最後の⼤会でのやりきった感覚、そして、団体戦で部活を背負って戦っていた緊張感とチームの⼀体感は今でも昨⽇のことのように覚えています。


テニスというスポーツは、同じコートでプレーする味⽅は最⾼でも 2 ⼈です。そのため、強くなるためには部活でみんなとプレーするというのは効率的ではありません。また、上下関係を⾝につけるというのも、⼤学⽣になってはアルバイトといったコスパの良い⼿段があります。⾝体を動かしたいというのもサークルで⼗分かもしれません。ではなぜ部活動でテニスを続けるのか。それは各⼈に部活でしか得られないものがあるからだと僕は考えています。


その中でも僕は、あの感覚をもう⼀度得るために努⼒を積み重ねていきます。そのためにも、⾃分のテニスの上達を犠牲にしてでも、部活の雰囲気の向上のために、部全体のテニスの向上のためにできることはしなければならないと考えています。


ここまで僕の拙い⽂章をお読みいただきありがとうございました。書き始めようとしたときよりもかなり重たい内容になってしまいました。これからブログを書くことになっている部員の皆さんの⽂章に期待して、この⽂章を終わりにします。


以上です。失礼します。

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