入部二ヶ月後の抱負～飛鳥井翠～

こんにちは。庭球部一年の飛鳥井翠です。

対外試合をしたこともなく部活での経験が浅いので、なかなかブログが書きづらいところです(しかも一年のトップバッター……)。でも逆に、一年生はフレッシュだとかきらきらして見えるとか言っていただけることが多いので、そのお言葉に甘えて、世間知らずながら大学の部活での抱負を書くことにしました。お時間許せば、駄文にお付き合いください。

大学入学が決まったときにはすでに庭球部に入ることを決めていました。受験期から東大庭球部のブログを読み漁り、入学・入部後の生活を妄想していたので、なぜ庭球部に入ったか、と聞かれてもうまく答えられません。いつの間にか自分が庭球部に入ることは当たり前の未来になっていて、サークルも他の運動部も、いるか座β星と同じくらい私にとって縁遠いものでした。ゆったりした大学生活を送るためにテニスから離れることも考えないわけではありませんでしたが、結局テニスをしていない自分は想像できずじまいでした。合格発表直後、予定通り東大庭球部のTwitterを開きました。連絡したのがその次の日だったのは、さすがに合格発表当日に連絡を取ると引かれるかもしれないと考え直したからです(当日に連絡を取った方がいればすみません)。

正式に入部してからおよそ二ヶ月が経ちますが、今の率直な気持ちを申し述べますと、「思ったよりきつくて思ったより楽しい」です。週二回、朝四時に起きるのも、土日が両方部活になるのも、入部前から知ってはいながら、いざやってみると精神的にも体力的にも想像以上でした。しかし、高校までと比べてレベルが高いことに加え、先輩や同期が当たり前のようにテニスに一生懸命なので、勝つためのテニス、選手としての自分を自然に肯定することができています。この部活のどんなところが、と明確にいえるほど部活を語れるわけではまだないのですが、テニスというスポーツにこんなにも真摯に向き合えることに日々感動しています。まだもっと上手くなりたい、というそもそも尽きることのない欲求が部活のおかげで最大限引き出され、しかもその欲求を満たしていくだけの環境が庭球部にはしっかり整っています。広い宇宙を前に胸躍る気持ちです。

　抱負をお話しすると言ったのに少しずれたことばかりを書いてしまいました。というのも実は、対外試合をしたことも見たこともないので、やはり具体的な目標が立てられていないからです。抱負と確実に言えるのは、ただ漠然と「上手くなりたい」という気持ちです。これがいわゆる初心だと思うので大切にしていきたいと願う一方、近いうちに、嫌になるほど具体的な目標を立てなければならないのだろうとも思います。目標は具体的であればあるほど効果的なものだと思うからです。

　現時点で一つだけ、目標と言える目標があります。リーグ戦までにレギュラーを取ることです。意外と具体的じゃないかと思われたかもしれません。はじめは、他校のレベルも分からず、3セットの試合をしたこともない私がレギュラーを目指すのは違うのではないかと思い、考えないようにしていました。しかし、部内でマッチ練をして毎週勝敗がつく中でやはり先輩方に勝ちたいと思うようになりました。レギュラーを目指す、と自分の中で決めるのは怖いことではありますが、勝ちたいという気持ちに正面から向き合うにはこれしかないのだろうと思います。

にもかかわらずなぜ具体的な目標がないと書いたかというと、今私が持っている「レギュラーを取りたい」という気持ちは「部内で勝ちたい」という気持ちの延長線にしかなく、「レギュラーとして試合に出て勝ちたい」という部分に至っていないからです。もちろん、それができたらいいなとは思いますが、公式戦どころか対抗戦すら経験がないので、「試合で勝ちたい」というのは一種の憧れにすぎず、目標とはとても呼べないものです。

先週末から対外試合が再開され、私も今週初めての対抗戦を迎えます。様々な経験を積む中で、今よりもっとはっきりした目標を持ってテニスに臨めたらと思っています。

　そしてテニス以外にも、部活で得たい大切なものがあります。それは◯◯です、のように一つの名詞でくくることはしないでおこうと思います。強いていうなら、その時、その人からしか得られないかけがえのない何か、とでもいうのがいちばん語弊がないかと思います。まだ二ヶ月程度しか過ごしておらず、コロナで部活時間以外に誰かと関わることは滅多にないのですが、すでに先輩方の視野の広さやちょっとした気遣い、ハードワークをこなす姿に感服し、本当に本当に尊敬できる方々なのだと実感しています。たくさんご迷惑おかけしますが、先輩方のようになれるよう精一杯頑張ります。ご指導よろしくお願い致します。

最後に、女子部同期のゆりあちゃんに一言だけ書かせてください。

数百人いる東大女子の中からたった二人入部したのも何かの縁だよね。辛いこと、苦しいことあるかもしれないけど、いろんなこと楽しみながら一緒に頑張ろう！

(もちろん、いつでも同期募集してます！)