マイペース

こんにちは。庭球部1年の長谷川です。
2年生のブログリレーが終わり、今度は1年生がブログを書くことになりました。お時間あればぜひお付き合いください。

せっかくなら私にしか書けないことを書きたいなと思ったので、去年経験した「宅浪」について書こうと思います。
現役時は、秋ごろに病み、ほとんど勉強できなくなった結果、順当に落ちました。受かるとは思っていなかったので特に落胆もなく、後期試験を受けに行きました。後期試験は手応えも自己採点もそこそこ良く、まあ受かるだろうなという気がしていたので、それから後期合格発表までの約2週間、進路についてかなり考えました。選択肢としてあったのは、
・(後期で受かった場合)普通に進学
・予備校で浪人
・宅浪
・(後期で受かった場合)仮面浪人
の4つです。結果として後期試験では合格を頂けましたが、宅浪という選択肢を選びました。その理由は非常にたくさんありますが、主には次のようなことです。

① やっぱり東大(というか東大庭球部)が諦めきれなかった
現役時、前述の事情のため全力でやり切れたとは言えなかったこともあり、もう一回東大にチャレンジしてみたかったからです。併願していた大学にも庭球部はありましたが、私立の庭球部は全国大会に出ているような人ばかりでついて行けなくなりそうでしたし、関東にあるたくさんの大学と試合ができること、ブログを読み漁って知った東大庭球部の魅力を実際に感じてみたかったことを考えると、東大に入るしかない!と思いました。特にこちらのブログ(http://ut-tennis.com/archives/8154)が宅浪に関するお話で、私が宅浪を選択肢に入れるきっかけになった一つです。浪人中に読み返してモチベにしていたものでもあります。受験生、特に浪人生は読んでみて下さい。


② 自分のペースで勉強できる
講義を聞いて理解する、というのが苦手でした。特に数学と物理で、一度「なんでそうなるの?」と置いていかれると、その後追いつけたためしがありません。映像授業なら見返せるじゃないか、と思う方もいるかもしれませんが、画面の向こう側で話しているのを聞くのが眠くてあまり合いませんでした。そんなの眠くなる方が悪い、ちゃんと聞け、と言われればその通りですが。そのため、予備校に授業を受けに行っても、内容を十分に身に付ける自信がありませんでした。それなら自分に合うと思った参考書を極めた方が良いのではないか、と思ったからです。さらに私は得意不得意がはっきりしていたので、苦手な分野により時間を割きたいというのもありました。


③ 他人と比べなくて済む
現役時病んだ原因の一つに、「他人ができているのに自分ができていないことに対して過度に焦ってしまった」ということがあります。予備校に行けば嫌でも他人が目に入ってくるし、何度か行った予備校の体験授業で「東大を目指す人なら当然できると思いますが・・・」的な枕詞が度々使われたのが苦手だったので、わざわざ予備校に通って余計なストレスを受ける必要はないと考えました。宅浪の難しさとしてよく挙げられる孤独に関しては大して不安はありませんでした。


④ その他
開示の結果が思ったよりも合格最低点まで近かったとか、予備校に通うより費用が少ないとか、あとは高校まで比較的レール通りに進んで来たため、何か他人と違うことをしてみたかった、とか、いろいろです。

もちろん初めは多くの人から心配・反対されましたが、計画を立ててやる気を見せる(?)ことで認めてもらえました。やる気がずっと続いた訳ではありませんでしたが、病むことはなく、「やる時はやる」を繰り返していたら何とか合格できました。ひたすらマイペースにやれたのが自分に合っていたのだと思います。高校時代まで、自分はマイペースの対極にいる人間だと思っていたのですが、どうやらそうでもなかったみたいだ、と気づけたのが一番の収穫かもしれません。いろいろ言いたいこともあっただろうに見守ってくれた家族、地元に帰ってきた時に会って話を聞いたり一緒にテニスをしてくれたりした友人には本当に感謝です。


こうして念願叶って入った東大庭球部は、想像通り、いや想像以上にあたたかい環境でした。先輩方も同期も優しくてテニスが好きな人達なので居心地が良いし、遠征や数多くの対外試合を通して、急激に世界が広がっているのを感じます。自分ととことん向き合う宅浪も貴重な経験でしたが、やはり人との関わりは大切だなと思います。マイペースと、人との関わりと、どちらも大事にして頑張っていきたいです。

最後に、宅浪中にやって良かったことを2つ紹介します。
・分からない所は後回し
勉強しているとどうしても分からないことが出てきて、それをすぐに先生や友人に聞ける環境がない場合も多いと思います。そういう時、まずは他の参考書やインターネットなどで調べてみますが、それで理解できなかった場合、何時間も悩み続けるのではなく、一旦放置するのです。放置というか、頭の片隅のどこかでは考えておくけど、本体は別の勉強に移る感じです。そうすると、ふとした瞬間に「あれってこういうことだったんじゃないか」とひ
らめいて、もう一度やり直すと今度は理解できるということが多かったです。これは一般的にはあまりおすすめされないでしょうし、時間に余裕があったからこそできた方法かもしれませんが、結構役に立ちました。

・「◯◯できたらかっこよくない?」の精神
これはそのまんまですが、「宅浪で受かったらかっこよくない?」と考えることでモチベを保っていました。無理に「◯◯しなきゃ」「◯◯できる」と思い込むよりも気楽で、自分を追い詰めないので精神衛生上良かったです。今でも、例えば試合で2−5になった時、「ここからセット取ったらかっこよくない?」と考えるようにしています(実際にその状況から逆転できたことはまだないので、これから頑張りたいです)。

テニスとあまり関係ない上に、誰に向けた文章なのかもよくわからなくなってしまいましたが、この辺で筆を置かせていただきます。これを読んで下さった受験生・高校生の方がいたら、少しでも励みになれば嬉しいです。
以上です。失礼します。

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