The parachuter mindset〜玄浚抒〜

こんにちは。庭球部1年の玄です。

このブログにこれまで書かれてきた他の先輩や同期の文章を読んで、人生について語る姿は本当に格好いいなと思いました。ただ、私はまだ日本語も拙いですし、あれほど立派なことを書ける自信もありません。何を書こうかと考えた末、自分の少し特殊な経験について書いてみようと思いました。

私は兵役中、 特殊戦司令部の空挺部隊に所属していました。空挺部隊の任務自体は一般の兵士と大きく変わりません。ただ一つ違う点があるとすれば、必ずパラシュート降下を経験しなければならないということです。私も訓練を受け、実際に降下しました。その中で感じたことを、少しだけ書いてみたいと思います。

一つ目は、「人は案外簡単には死なない」ということです。三週間の教育課程のうち、最初の二週間は本当に限界まで追い込まれます。毎日10km走り(体力全くありません)、強制的に体を動かし続け、降下の動作を身体に染み込ませるために何度も繰り返します。このままでは本当に死ぬのではないかと思いました。それでも不思議なことに、訓練生の中で途中で脱落した者はおらず、全員が最後までやり切りました。人間は、思っているよりも強いのだと思いました。

二つ目は、「他人が簡単そうにやっていることは、その人が本当に上手いということ」だということです。教官の模範降下を見たとき、意外と簡単そうだな、思ったより遅いなと感じました。しかし実際に自分が飛んでみると、何が起きているのか分からないほど速く地面が近づき、恐怖でいっぱいになりました。あれほど自然に安定して降下できる人たちは、本当にすごいのだと身をもって理解しました。

三つ目は、「一度でも極限を経験すると、それ以下のことは怖くなくなる」ということです。もともと私は高所恐怖症で、遊園地の乗り物やバンジージャンプなどは絶対に無理でした。しかし今は平気です。700m上空からの降下を経験すると、他の高さは大したことがないように感じます。兵役の終盤には、ヘリコプターから約11mの高さでロープを使って降下するファストロープ訓練も行いましたが、正直まったく怖くありませんでした。一度自分を限界まで追い込んでみると、それまで大きく見えていた壁は意外と小さく感じられるようになります。

とはいえ、当時は本当に辛くて、やめたくて、家に帰りたくて仕方がありませんでした。今これを読んで、すごいと思う人がいるかもしれませんが、できるならやりたくなかったですし、時間を戻せるなら選ばなかったと思います。今でも思い出すと少し気分が重くなる記憶です。

それでも、今振り返ると確かに得たものがあります。東京大学にいる皆さんも、ここに入学するまでに勉強やさまざまな活動に全力で取り組み、自分なりの極限を経験してきたのではないでしょうか。だからこそ、この場所にいるのだと思います。自分が辛いとき、私は空から落ちることもできたのだから、これくらいできるはずだと考えます。同じように、東大に来られた自分がこれをできないはずがないと思って、自信を持って前に進んでほしいと思います。

何かを極限までやり切ったという経験。それだけでも、十分価値のあることなのではないでしょうか。

拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

以上です。失礼します。

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