引退のことば-猪苗代大路-
こんにちは、東京大学庭球部四年の猪苗代大路です。庭球部を引退した今、部活生活を振り返り、所感を綴りたいと思います。
「なぜ大学の部活でテニスをするのか」という問いに、誰が聞いても納得する答えを見つけるのはとても難しいことです。決して短くない拘束時間、細かいルールの数々、そして何よりも厳しいトレーニングなど、部活の辛い要素を挙げればキリがありませんし、このようなことを我慢してまで部活を続ける意味などない、と言われても仕方ないかもしれません。
上の問いに対する自分の答えは、「競技者としての自己実現の手段」と「団体における自身の存在意義の確認」の二つに集約できると思います。しかし前者については、あまり満足できるものではありませんでした。レギュラーになることはできませんでしたし、個人戦の結果は決して良くありませんでした。
そして後者については、残念ながら自分では判断しかねます。庭球部に途中入部してからこれまでの二年半の間、部活を辞めたいと思ったことは一度もありませんでしたが、最高学年として、部の幹部として過ごした最後の一年間は特に、部活における自分の存在意義は何か、ということを事あるごとに考えさせられました。競技だけではなく、常務や七大戦種目委員としての仕事にも精一杯取り組みましたが、それらの仕事が自分の存在意義に直結するものだったか、と言われると疑問を感じます。
いずれにせよ、自分の存在意義について自分があれこれ言っても自己満足に過ぎず、それを決めるのはともに部活で過ごした人たちにしかできないことだと思います。引退した今は、「猪苗代が部活にいて良かった」と思ってくれる同期や後輩がいることを願うばかりです。
最後になりますが、水野コーチや先輩の皆様、そして同期と後輩には大変お世話になりました。今まで本当にありがとうございました。
P.S.
結局皆の期待に沿えず(?)、最後まで面白いブログは書けませんでした。根っからの真面目さはやはり隠しきれないものですね。今後も皆を笑わせに部室に顔を出すと思うので、それで勘弁してください(笑)