意気込み~仲野太喜~
こんにちは。3年の仲野です。
代替わりにあたってブログを書かせていただきます。
どうして僕は主務になったのだろうか。2年⽣の夏合宿で主務を同期から任せられたが、どうしてもやりたかったから、というわけではない。同期との話し合いの時に⾃分から⽴候補したわけでもない。積極的な理由で主務になったわけではなく、むしろ、同期の中でやる⼈がいないから仕⽅なく主務になった、そんな感じだった。確か、僕か後藤が主務をやるのがいい、みたいになって、後藤が医学部に進学するのだったら、後藤は部活を続けられないから仲野がやる、という感じで決まったのだと思う。
主務になりたいとそこまで積極的に思えなかった理由、それは、部活に⼊っているのならもっと⾃分のテニスで貢献したいと思っていたからだった。主将や副将と違って、主務にはテニス的な実績がそこまで求められているわけではないと思った。(当時は⾔わなかったが⾃分は副将をしたかった。笑)レギュラーに及ばない⼈が主務をやり、雑務などで部活に貢献するような印象を受けたし、部活にもそのような共通認識があることを感じていた。そのような存在は必要だとはわかっているものの、⾃分はそのような役回りをするのは、どうしても受け⼊れられなかった。
ただ、⼀⽅で、決まった時、主務もそんなに悪くないかも、と思っている⾃分もいた。それはなぜかというと、当時の主務の星合さんの影響が⼤きかったと思う。主務だからという⾔い訳を作らずに⾃分のテニスでも妥協せず、レギュラーとして戦う星合さんのことを僕は尊敬していた。だから、⾃分の中での主務に対するネガティブな感情はだんだん薄れていった。⼀個上の堀内さんもそうだった。堀内さんも⾃分にストイックでテニスには妥協していなかった。いつしか、「主務だからできない」という決めつけは⾃分の中で無くなっていった。そして、主務をやりたくなかった当時の⾃分は「⾃分の可能性を⾔い訳を作って狭めていた」ことに気付いた。当時積極的にやりたいと思えなかった主務という役職についても、今では⾃分の成⻑の場になるとポジティブに捉えることができている。そして、主務としての部活への貢献の仕⽅は決して雑事だけではなく⼈それぞれで、無理に型に当てはめる必要はないと今は思っている。
⾃分の部活への貢献の仕⽅、それは⼀⾔に集約すると「勝てる選⼿になる」ことである。僕は、常々⾔っているし、⼼の中でも誓っているが、「戦って勝つ主務」になりたい。僕には他の⼈も知っての通り、⼊部した時点では何も無かった。ランクも最下位からのスタートだったし、運動神経も残念ながら良い⽅ではない。ただ、そんな⾃分でもテニスで強くなれることを⽰したい。「主務だから」という⾔い訳をしたくないし、そんな⾔い訳なんて簡単にぶち壊せることを他の部員に⽰したい。そのためには、⽇々の努⼒と態度、そして誠実な姿勢で⽰していく必要がある。そして、⾃分にはテニス的な貢献が期待されていないんじゃないかと思ったり、⾃分の中でハードルを作ってしまっている部員がいたら、彼らを勇気づける存在でありたいと思う。
全員が、⾃分の中のハードルを取り外し、テニス⾯での⾃分の成⻑に貪欲になれたら、そこからが本当の勝負だと思う。
最後に。後輩の皆さんへ。今年は幹部代が5⼈と少ないこともあり、後輩の皆さんには例年以上に迷惑をかけてしまうと思います。(すでに⾊々と迷惑をかけてしまっていて、ごめん。)ただ、僕はこれは部員全員の⼒を合わせる良いチャンスだと思っています。幹部代が頑張るだけではなく、部員全員が頑張った⽅が、いい結果が出るに決まっています。僕も全⼒で頑張るので、これからどうぞよろしくお願いします。
OB,OGの皆様、いつもお世話になっております。代が替わってまだ⽇が浅いですが、最⾼学年となり部活の運営に携わるようになり、改めて先輩⽅のご⽀援を実感する毎⽇です。部員⼀同精⼀杯努⼒しますので、今後とも変わらぬご⽀援のほど、よろしくお願い致します。
以上です。⼀年間頑張りましょう。
東京大学庭球部男子部主務
仲野太喜