主将挨拶~池田和希~

こんにちは。男子部主将の池田です。

初めにOB・OGの皆様方におかれましては、平素より多大なるご支援のほどありがとうございます。

さて、最近関東甲信地方は梅雨入りしたとのことです。例年であれば、七大戦、夏関が行われる時期でありますが、今年は新型コロナ感染症の影響で中止、延期となっております。七大戦といえば、毎年重視されて、大変盛り上がるイベントでしたので、中止となってしまったのは大変残念です。しかし、元々リーグが部の最大の目標ですので、その目標に向かって残り僅かですが、チーム一同邁進していきたいと思います。

自分の部活生活を振り返ってみると、自分は幸運なことに、1年生の秋頃からレギュラーとして練習に参加させてもらい、試合にも単複出させてもらうようになりました。当時は、自分1人が1年生で、周りは全員先輩だったのですが、勿論先輩方は既に全員引退しましたし、今や自分が最上級生という状況にも慣れたと思うと、隔世の感があります。それらの経験が今の自分の部活に対する価値観を大いに形成していると思います。

偉大な先輩です。
今でもお世話になっている先輩方もいます。

話は変わりますが、先日、全仏オープンが終わりました。優勝はジョコビッチで、未だにグランドスラムにおけるBIG3は別格であるということを改めて感じさせられました。特に、決勝での2セットダウンからの立て直しには、息を呑むほどの強さを感じました。チチパスはなかなかポイントを取ることすら難しいという状況に見えました。2セットダウンと言えば、絶体絶命のピンチですが、それ以降のこれ以上ないくらいの冷静さ、強さからは一つ一つの技術以外の圧倒的な差を感じました。プレーの仕方を知っているということなのでしょうか。

全仏オープンといえば、世界中のテニスファンはナダルを思い浮かべるでしょう。今回はジョコビッチに負けてしまいましたが、クレーのナダルこそ史上最強だと言われています。ナダルといえば、そのジョコビッチやマレーなどからもツアーで最もメンタルが強いと評されています。絶対に諦めない、ファイティングスピリットを常に失わないのだと。確かに、劣勢の場面でも諦めずに食らい付いているイメージがあります。

そこで、個人的に最も印象的だったナダルのインタビューでの言葉を紹介したいと思います。メンタルについてです。

書き起こしです。

ご覧になりましたでしょうか。以下に重要な部分を抜粋します。

Q. You said you were tired mentally and physically. How do you train mentally to be focused on that level?

(精神的にも肉体的にも疲れたと言っていましたね。あのレベルに集中するための精神的なトレーニング方法を教えてください。)

RAFAEL NADAL: You work mentally when you go on the court every day. You don’t complain when you play bad, when you have problems, when you have pains. You put the right attitude, the right face. You are not negative about all the issues that happened, if I am playing bad, if I have physical problems. You go on court every day with the passion to keep practicing. That’s the mental work, no?
That’s something that I did during all my career, not being frustrating when the things are not going well, not being too negative. That’s why I was able to always have the chance to be back.

(ナダル :毎日、コートに立つときに精神的に鍛えられます。悪いプレーをしても、問題があっても、痛みがあっても、文句は言わない。正しい姿勢、正しい顔で臨むのです。悪いプレーをしていても、身体的な問題を抱えていても、起こったすべての問題について否定的にならないようにする。毎日、練習を続けたいという情熱を持って、コートに立つのです。それがメンタルを鍛えるということなんですね。
私がこれまでのキャリアの中でずっとそうしてきました。物事がうまくいかないときにイライラせず、ネガティブになりすぎないようにしてきた。だからこそ、私はいつも復帰のチャンスを得ることができたのだと思います。)
ナダルの、コートで毎日練習するときにどんな問題があってもネガティブにならず情熱を持って練習し続けるというという言葉には大変な重みを感じます。「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」と引退会見で語っていたイチローの言葉を思い出させます。まさに勝者のメンタリティーだと言えます。
テニスは身体的にも精神的にもタフなスポーツです。様々な場面で大変なこと、うまくいかないことが起こります。当然、庭球部の活動も大変な部分は多少なりともあります。

我々と彼らのテニスのレベルは雲泥の差がありますが、求められる姿勢は通底していると思います。練習中に例えば、調子が悪くミスが続いたり、暑くて疲れていたり、どこかが痛かったりすれば、どうしても集中力を欠いてしまうのは自然なことです。しかし、ナダルはそのようなことをまあいいか、と済ますことなく練習し続けることこそが大切だと言っているのだと思います。ナダルほどの情熱を持って取り組むことはなかなか難しいとしても、少しでも見習う努力はするべきです。また、試合においても負けているとき最後まで諦めずに冷静にプレーすることは意外と難しいことです。練習中の姿勢は試合にもつながります。練習での姿勢を見習えば、劣勢の試合でも冷静さを失わず、ナダルにほんの少しだけ近づけるかもしれません。
試合と練習は庭球部の活動の本質であり、それらは両輪であると思います。どちらも欠かせません。対外試合を禁止されている現状は大変問題なのですが、それはさておき、それらへの取り組みの改善こそが、部活動全体の向上である信じていますし、その実現こそが自分の1番の責務だと感じております。

その第一歩として、まずはいつもダラダラと見てしまっているYouTubeの時間を減らしたいです。

東京大学庭球部

男子部主将 池田和希

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