電車に揺られて〜河合幸希〜

こんにちは。庭球部2年の河合です。

この度,ブログを執筆するにあたりこれまで部員が認めてきたものをいくつか読んでみました。お恥ずかしながら,今まで他の部員のブログを全て読む機会はあまりなく,自分が書く側になってようやく全てに目を通しました。皆,庭球部に入った動機や庭球部でこれからどのような選手・人間になりたいのかと立派に自分のことを語っており,改めて各人の人となりがわかったような気がします。僕も自分のことについて語れれば良かったのですが,既視感のある単調な文章になってしまうことがなんとなく嫌なので,今回は庭球部の対外試合をテーマにして筆を進めてみようと思います。

先日対抗戦で来た敬愛大学
試合で来させてもらった神奈川工科大学(神奈川なのでこちらは近かったです)

僕は中高と部活でテニスをしていましたが,その頃は他校との練習試合はほとんどなく,試合といったら春と秋にある公式戦くらいなものでした。しかし,大学に入って東京大学庭球部に入ると毎週末のように対外試合に行くことができます。部内戦と合わせると急激に試合経験を積む機会が増えた印象です。

対外試合といっても3セットマッチを行う対抗戦と,1セットマッチで様々な相手と試合経験を重ねるマッチ練の2種類あるのですが,数ある大学の庭球部の中でも,イレギュラー(レギュラーではないメンバー)も沢山試合に連れていってもらえるのは東京大学庭球部くらいなものだと思います。自分は実際にこの文章を対抗戦に行く朝の車内で執筆しています。(ちなみに今日は敬愛大学という千葉県の大学に来ています。今は銚子行の電車に乗っていますが,神奈川県民の僕からすれば,ピクニックに近いものを感じます。どれくらいピクニックの要素があるかというと,電車で片道2時間強かかるくらいには日帰り旅行の要素があると思います。)

朝早くから電車で遠い大学にまで赴いて試合をするのは些か大変な時もありますが,それでもやはり初めてテニスをする相手と3セットマッチをできる経験というのは何にも変え難いものがあります。3セットマッチであれば,1セットマッチのように序盤の勢いだけで試合の勝敗が決することもありませんし,テニスの技術だけではなく,フィジカル・メンタル面でも相手との実力の差が如実に試されます。部内戦であれば相手の情報を冷静に分析する余裕もありますが,初対戦の相手ともなればそのような余裕もありません。限られた制約の中でいかにチームの勝利に貢献できるように自らの試合の勝ちをもぎ取るか,そこに対外試合の醍醐味は存在します。今日は残念ながらチームとしては敗戦してしまいましたが,自分は苦手であったダブルスで逆転勝利を収めることができました。逆転勝ちできた要因は色々とありますが,その中の一つに,いつもはダブルスで負けてばかりなので今日こそはダブルスで勝利してチームに貢献したいという気持ちがあったと思います,

庭球部では例えレギュラーではなかったとしても,対外試合に行くことができ,その試合を通じて,チームに貢献したいという部への帰属意識が無意識のうちに身につくと思います。庭球部に入った時期や出身も違うメンバーと共に部の勝利の為に試合をするのは非常に貴重な体験ですし,試合に勝った時の喜びも一入です。このような経験ができるからこそ,今現在レギュラーではない自分もレギュラーの試合で一生懸命,応援等を通じて部の勝利に貢献したいと思いますし,自分もレギュラーになって部を代表して試合に出てみたいと思う気持ちが強くなります。そしてこのような気持ちになるたびにレギュラーではない自分でも試合に行かせて頂けるありがたみを噛み締めています。

もうそろそろ電車を降りる時間なのでブログはこの辺りで終わりにしたいと思います。また来年も別の大学へ電車を乗り継いで試合に行ける日を楽しみにしつつ,締めの言葉とさせていただきます。

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