常務 猪苗代大路
こんにちは、東京大学庭球部四年の猪苗代です。新入生の皆さん、合格おめでとうございます。
先日伊豆高原で行われた六日間の合宿を終えて五日間のオフを経た今は、練習以外にも新歓活動や追いコン、東北大学への遠征などを控えており、慌ただしい毎日を過ごしています。
自分がこのブログに投稿すると決まったのは二週間ほど前ですが、何を書けば良いのか今までなかなか決められずにいました。新入生に向けた記事を書こうとも思ったのですが、上手く書けそうになかったので方針を変えて、一人の部員としての所感を綴ることにしました。
庭球部に途中入部してから二年弱が経ち、早いもので引退まで残すところあと半年ほどとなりました。思えば庭球部に入部した二年生の六月頃は、どこか追い込まれたような心境でした。大学に入学してからそれまでテニスサークルに所属していた僕は、思ったようにテニスが上手くならないことに焦りと苛立ちを感じていましたが、そこで思い切って環境を変えようと思い、入部を決意しました。今考えると何もそこまで必死になる必要もなかったのかもしれませんが、後悔したまま大学生活を終えるようなことはしたくないと、無心で練習とトレーニングに取り組みました。
しかしあれから二年弱が経過し、気づけば最高学年となった今、あの頃のようにがむしゃらではなくなったと感じています。入部以来基本的に真面目に練習していたこともあって、確かに上達し、当初敵わなかった相手に勝つことができた時もありました。しかしその一方で、例えばスケジュールがタイトな時、今では練習やトレーニングをつい惰性でこなしてしまうことも少なからずあります。ある程度上達したことに満足し、慢心が生まれているのかもしれませんが、これはとても情けないことです。またそもそもある程度上達したとはいえ、レギュラーには遠く及ばず、ここで満足するというのは妥協と言うほかありません。
“ I left nothing in the locker room, that’s something I can be proud of. I always gave 100%.”
これはある有名な選手が引退の際に残した言葉です。
半年後、自分が庭球部を引退する時、やり残したことは何もない、全て出し切った、と言えるように、初心にかえって残り少ない部活での日々を大切に過ごしたいと思います。
なんだか真面目な感じになってしまいましたが、最後に先日の春合宿の写真を何枚か載せて、終わりとさせていただきます。