孤独なスポーツ〜滝川英麻〜

こんにちは。庭球部2年の滝川です。

暑さもピークを過ぎ(?),部室に製氷機が設置され(!),快適な季節までもうひと踏ん張りです。

さて,庭球部の朝は早いです。朝練へ向かう電車の中は眠いです。私は眠気覚ましに車内でスマホの将棋アプリを開きAI相手に一局指すことがあります。面白いし目は覚めますが,ひとつ困っているのが,時折テニスコートが盤面に見えることです。例えばコートの真ん中にチャンスボールを上げたとき。「うわあ,今のみなほさん,角みたいだ。」大駒を前に固まった私は数手で詰みます。くだらないこと考えてないで足を動かしなさい自分,毎回そう反省するのです。

多分角になりかけのみなほさん。
ついでに,コロナ対策で部の氷嚢の使い回しをやめて買ったお気に入りのマイ氷嚢。製氷機の氷を入れて首に当てると暑さが和らぎます。製氷機設置に携わって下さった皆さん,本当にありがとうございます。

テニスと将棋。一見共通点など無いように思えるかもしれませんが,あの羽生善治九段も将棋とテニスを度々結びつけています。以下は,雑誌のインタビューで将棋が特にどのスポーツに似ているか質問された羽生さんの回答です。

「テニスです。テニスってトータルのゲームポイントで勝っても、試合は負けることがありますよね。で、サービスゲームを交互にやっていくとか、シングルスの場合、ひとりで流れを変えることに努力したりとか、そういうところが、すごく似てるし役に立ちますね。それに実力の差がないときに、どうやって差をつけるかっていうところも似てる。将棋の世界も、トップの人たちは、差がほとんどないんですよ。その、ない差をどうやってつけるかっていうのが、いちばん大きな、みんなが考えてる課題だと思うんです」

(50歳羽生善治九段に聞く「将棋はスポーツ?」問題 34年前から実感していた“棋士とアスリートの共通点“とは. https://number.bunshun.jp/articles/-/846586?page=2)

実はこのコメントの中に,私が感じた中高までのテニスと大学テニスの違いの本質が隠れているように思います。「ひとりで流れを変えることに努力する」という部分です。東大庭球部に入部するまで,なんならついこの間まで,テニスは孤独なスポーツと信じて疑いませんでした。シングルスでは,コートに立つのは自分一人。もちろん応援のいない個人戦,部内戦などでは最初から最後まで自分一人で勝利まで辿りつかねばなりません。しかし,最近では団体スポーツとしての一面も知りました。

私が大学テニスでチームを意識するようになった大きなきっかけは2つあります。

一つ目は,年明けに女子部で開かれた「語る会」です。目標や今感じていることを自由にzoomで語り合ったのですが,そのとき先輩方は個人の勝利のみならず,「チームの勝利」ということも強調されていました。庭球部はテニスをしたい人が集まっているだけの集団だと思っていた自分の浅はかさに気付いたときのショックは今でも鮮明に覚えています。

二つ目は,ここ数ヶ月たくさん組んで頂いた対抗戦の経験です。リーグ戦を意識しながら団体戦を経験するにつれて,シングルスでもたった一人で戦っている訳ではないことを実感しました。応援の拍手やベンチコーチのアドバイスは試合の流れを変える力を持っています。女子部は人数が少ないですが,だからこそ,一人一人の応援が選手に伝わりやすいです。私よりずっと多くの試合を経験してこられた先輩が「だんだん応援を力に変えられるようになった」と教えてくださりました。もっともっと選手の力になるような応援をするとともに,私自身もっともっと応援を力に変えていきたいです。

一部員が感じた,団体スポーツとしてのテニスの魅力が少しでも伝わりますように。

最後まで読んでくださりありがとうございます。以上です。失礼します。

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